夏から秋にかけて読んで欲しい片岡作品・・・
五つの夏の物語 片岡義男
1枚の写真は、記念、思い出、そして経過していく時間の
証明。
どれもみな過去ですが、現在そしてこれからのドラマを、
静かに予測しているものです。
過去のなかに、未来があります。
あのときのなにげない1枚のスナップ・ショットは、
じつはちょっとした魔法なのです。その魔法にまつわる
5つの物語が、ここにあります。(紹介文より)
この短編集には、オートバイは登場しませんが、
このシーンにオートバイがあったらと想像しながら
読むのも楽しいもんです。
夏の思い出を振り返りながら、
秋の夜長に片岡ワールドをお楽しみ下さい。
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味噌汁は朝のブルース
初冬の東京 高校時代からの恋人 恵子・浩郎 そして、奈保子との三角関係
オートバイも車も出てこない 冬の都会の物語
二日酔いの浩郎と恵子が迎えた朝は、トーストにマヨネーズを塗りつけ、
トマトのスライス、レタス、そしてベーコンをはさんだサンドイッチと熱い
ブラックコーヒーを食べながら恵子が普通の声で「味噌汁は朝のブルース」と
つぶやく
人魚はクールにグッドバイ
クリームホワイトのセリカXX(ダブルエックス)に乗る祐次 イエローの
トライアンフTR-7に乗る浩三郎 フェアレデイ280Z-Tに乗るアイドルグループの麻子(ニックネームは人魚) 半ば強引にしかし承諾の上で、伊豆の別荘で春の一日を楽しく過ごした
「昨夜のことは、誰にも内緒よ」
彼女はクールに手を振った
今回は、オートバイは登場しません。その代り、個性的な車達が登場します。